2017/11/21

【Shotgun】テンプレートを眺めてみる 3 - Mocap Template

shotgun プロジェクトテンプレートを眺めるシリーズ、最後はmocapテンプレートです。
初期に並んでいるエンティティ数が多いため、ついついめんどくさいなと思い後回しにしていました(笑

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ナビゲーションバーは、
筆頭はMedia、それに続いてSchedule、Shoot Days、Mocap Takes、Mocap Take Ranges、Cameras、Performers、Mocap Setups、が並びます。明らかにほかのテンプレートより何らかの偏向がかかっているというか、熱量あるいは歪みを感じます(笑
Scheduleは「Task」エンティティです。




Media

エンティティの階層(左下)が、特にないのが「Films」「TVs」との違いです。



Schedule

Taskエンティティをmocapテンプレートでは「Schedule」という名前にして使っています。
リストビュー、詳細とも普通です。




Shoot Day

収録日を管理するためのエンティティです。
そういえば「Films」でも「TVs」でも使ってないですね。
リストビューでは日付と出演者のフィールドが特徴的です。




詳細では、関連するタスク、セットアップ、出演者と物理アセットのタブがあります。
mocapのセットアップというのがこういう風に可視化されるということは、なにかある程度以上の量感で管理されるということで、モーキャプ現場には詳しくないものでなんとなく新鮮です。

Mocap Takes

テイクを管理します。撮影日、出演者、物理アセット、セットアップ、Select、Client Selectが並びます。
Select、Client Selectは、使用テイクかどうかをチェックボックスで記入する欄です。
ほかに、初期状態ではならんでませんが「N/G」チェックボックスの欄や、Take Rangeと結びつけている欄もあります。


Mocap Takesのデータを入力するためにはScene欄が必須になっているのですが、
Shotgunでは、Scenesエンティティはデフォルトでは不使用状態になっていて、
Site Preferenceで有効にする必要があります。
なかなか初見殺し感はありますが、どうなんでしょう。




Mocap Take Range

おそらく使用テイクのどこからどこまでを入力するためのもの……だと思うのですが、
フィールド構成は非常にシンプルで、テイクと結びついている以外、
特にスタートやエンドを指定する欄はありません。
DIY感あります。




Cameras

こちらもTake Range同様、DIYの趣が深いというか、「管理する必要を感じたなら整備すればいいじゃん?」とでも言うべき、最小構成による自由度の高さ。




Performers

撮影日、テイクと関連づいているほか、「Type」と「Gender」欄があります。
Typeは「Voice」「Motion」があり、Genderは「Male」「Female」「Other」があります。
ほかに、デフォでは表示されてませんが、Assetエンティティと結びついている「Character」欄もあります。




Mocap Setups

リストビュー場では撮影日と関連づけられています。
詳細では、関連のある出演者タブと、なんと「History」タブがあります。
Event log entryを追いたいエンティティはたまにありますが、いろいろな情報がいつ変化したかを時系列的に追いたいエンティティだということがわかります。
(とくにフィルタはかかっておらず、Setupのどういう変更を追いたいのかはいまひとつ掴めないところではあります。。。)





Performersタブをみると、Performersエンティティのリストビューにはなかった「Character」欄が有効になっていることから、モーキャプ時のキャラに関する足し物についての情報を記入する、という運用なようです。



Other

※Scenesはありません(デフォルトでは)


プロジェクトページ


ArtフォルダとDevフォルダに分けられていて、Artの方には「Character Level Build Report」というのが作られています。これはAssetエンティティからの派生ページという感じです。
Keepという欄が目新しいですね。チェックボックス型の欄で、ひょっとすると案件によってはモーキャプ部隊が先行していて、キャプチャーはしたけど使わないキャラが多い、みたいなところを明示するために設けられたのかもしれません。
Keep欄は他のテンプレートには用意されていません。

DevフォルダにはTicket Reportsというフォルダがあり、空なので、チケットが発生したらここに追加していくという運用なのではと推察します。
ただし、TicketエンティティはプロジェクトトラッキングでHideされています。
右上の目玉マークがOFF
Ticketについては、明示的に活用しているのは実はmocapテンプレートだけで、
どのテンプレートも、確認したらHideされていました。
もしかしたらある段階でディスコンになる予定で、一様にHideにする判断が降ったのかもしれません。わかりません。

まとめ


ほかのテンプレートと比べて顕著に意欲的なテンプレートという感じがしつつ、ところどころでなんとなく息切れのようなものを感じます。おしむらくは自分がモーキャプ現場業務との接点がないために、感想以上にはなり得ないところです。

チケットを放り込んでいくページ運用(多分)とか、Historyタブとか、ShotgunらしいShotgunの使い方が織り込まれたテンプレートという感じです。

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