2013/10/07

openFrameworksセミナーに参加してきました

openFrameworksとは、メディアアート制作のための様々なライブラリなどを
包括的に扱えるようにした、C++のためのフレームワークです(超ざっくりした解説!)

今回で二回目となる
デジタルアートセミナー#2 openFrameworksで学ぶ、クリエイティブ・コーディング
に参加してきました。
昨年も参加したかったのですがなんやかんや忙しくて行けず、
今回念願の参加となりました。
風光明媚な八王子セミナーハウスが会場

セミナー名にもある「クリエイティブ・コーディング」ですが、
絵や音をいじいじするコードを書こうと思うと、まず準備が大変です。
映像・画像を読み込む、音を引っ張ってくる、3Dも扱いたい、
ネットワーク経由であーだこーだ、最近流行のセンサーデバイスが云々……
そんなこんなスタートの敷居を挙げている部分をまとめて
出来るだけ同じような文法でアクセスできるように
まとめてくれているopenFrameworks(以下oF)を、開発者のザッカーさんは
“糊”と表現しているのだとか。

そんなoFの概要は、講師の田所先生のスライドにてご覧いただけます。
また、ダウンロードは公式サイトから。あ、本家サイトの方がバージョンが新しいですね。現時点での最新版はv080です。
開発環境さえあればwinでもosxでも関係なく扱えるoFですが、
ちなみに今回はosx率100%だったそうですw

oFの入門、書き下したソースからのクラス分け、
パーティクルシステムの作成などが初日の内容。
(ちなみに上級者コースではそのころOpenCVや
 FBO(Framebuffer Object)などを扱っておられたのだとか。熱い。)

夕食とプラスαのコマのあとは、講師陣の自己紹介+近作事例。
これが主にプロジェクションマッピング系のあんな作品やあんなイベントの(説明割愛)で大変面白かったのですが、全部終了したのが夜中の2時前くらい?
一応「明日もあるので自由解散ねー」ということになってはいましたが、
有料セミナーということも手伝ってか半分以上の人が残って、貴重な話しに耳を傾けてました。
謙虚な高さの看板
ただし、面白くてリアクションしたくても、時間が時間なので、やんぬるかな質疑とかだいぶ鈍い感じにはなっていましたけれど(^^;;

プロジェクションマッピングの事例で、C4Dで寸法をとってカメラを配置して、現場やレンズのミリ数のシミュレーションをするんだという話しがあり
「そんな贅沢なC4Dの使い方(※レンダリングもアニメーションもしない)見たこと無いw」という言葉もありましたw

…で終了後は、時間が時間とかいいながらノリがいかにも合宿のそれだったこともあり、散歩がてらコンビニ行ったりもします。
 コンビニまで徒歩15分というのも風情があっていいです。学生時代を思い出しました(?))


二日目はKinect講座と関西を中心に活躍するVJアーティストKezzardrix氏によるVJ講座。(裏番組はGLSLとoF用アドオン作成。)からの、全体合流して懇親会、プラス、デバッグ/ロギングについて。
(さらに終了後、有志は会場を替えて
「ディファード・レンダリング」について学んだそうです。)


ofxOpenNI
Kinect講座では、いとも簡単にosxとKinectを繋いで、深度を取得したりユーザーのスケルトンを取ったりしていました。ヒー。
印象的だったのは、kinectとおなじことが出来るXtionセンサーがパフォーマンス用途では好評だとの言。小さいしUSBバスパワーでつながるからなんだそうです(ただしちょっと高い)。
そのままポチってしまいたい衝動をこらえるのに苦労しました←

Kezzardrix氏VJ講座ではカッコいい事例を眺めつつ、
oFに限らずMax/MSP/Jitterをからめた解説等。
アルスエレクトロニカでのパフォーマンスについてのほか、
サウンドとのマッピング/トリガーを体系化したサンプルを紹介する傍ら
(ジェネレート系の仲間内でにわかに浮上している)
 音に合わせなくてもいいんじゃね?説
を口にされる等、大変興味深かったです。
あと「ひとつぶでも多くパーティクルを出した方がエラい」。
これらの言葉は長らく脳内に残り続けるのじゃないかと思います。


デバッグ/ロギングについては、Xcodeでのコーディングの便利機能紹介といった趣き。
Xcodeのこの辺(→)が便利だよという話しやofLog〜の話し、変数ビューについてなど。

このあたりは、感化されてoFにぞっこんなうちに別途触れたいものだなと思います(!?)

そのほか個人的にこれはと思ったのは、
CG映像制作では(使ってなかったとしても)
わりあい一般的になってきたAlembicですが、
こうしたパフォーマンス系というかリアルタイム系というか、
そういう分野でも使われつつあるんだなーというお話。
oFで生成してDCCツールで綺麗げにレンダリング?という流れが
浸透していくのかな?みたいな。
そんな気配が兆していたりするのかしら(控え目)


今年は50名程度の定員に89名の応募があり、抽選が行なわれたとのこと、
来年も参加したいですが、果たして(^^;

0 件のコメント:

コメントを投稿